10/15に天文部プラネタリウム制作には無くてはならない卒検というものが行われました。卒検とはプラネタリウム制作の第一段階のリハーサルのようなもののことです。実際にドームを膨らませて、各投影機がそのドームの中で投影実験をします。この卒検は、ドームを膨らませることができる数少ない機会であり、駒場祭の直前にあるリハーサルまでの方向性を決める上で欠かすことのできない大切なものです。僕が機長をしている銀河投影機でも卒検をとても重要視していました。今年は昨年までと大幅に機構を変えたので実際にドームの中で投影して、その結果をもとに今後の方向性を決めようと考えていたからです。
卒検当日は、初めは27代、28代総動員でドームを膨らまして、その後に各々の投影機がドームの中に入って投影実験などをするという流れになっていました。まずは、プラネタリウムの心臓部分であるかごしいを設置や、音響を担当するソフトの調整、日電の配線などが行われてその後、街並みを投影するシルエット投影機、青空を投影する青空投影機などの補助投影機が投影実験をしました。補助投影機は28代が担当しているのですが、それぞれの投影機が改善すべき点などをこの卒検で見つけられたみたいなのでよかったです。最後に恒星投影機、星座絵投影機などの夜を彩る主投影機の投影実験の時間になりました。

しかし、主投影機の調整時間になり、調整を始めたあたりからドームのテープが剥がれてきてしまいました。ドームが日光で熱せられてしまったためです。大切なドームが壊れてしまうことだけは避けたかったので、やむを得ずこの時点で卒検を中止しました。その後、ドームの中の投影機などを全て撤収させて急きょドームの修復をすることになりました。ドームの修復にはかなり時間がかかってしまいましたが無事に修復することができました。
ドームの修復はできたのですが、残念ながらこの卒検では恒星、一等星、星座絵、銀河投影機の4つの投影機は調整することができませんでした。ドーム内で投影できる機会はあとは駒場祭直前のリハーサルしかないという厳しい状況に立たされました。銀河投影機の自分としても、今後の方向性が見えなくなってしまったので、かなり厳しい状況だと思います。しかし、こんな状況でも力を合わせて最善を尽くすしかありません。投影機内で、時には投影機の垣根を超えて協力し合って最高の2728代プラネタリウムを作り上げていきたいです。
<追記>26の先輩方、サンドイッチの差し入れありがとうございました。みんなでおいしく頂きました。