こんにちは、会計の人です。日々、11月末に押し寄せる駒場祭決算を恐れながら細々と暮らしています。
広報に「秋季回顧書いて〜」と脅されたお願いされたので、今回の記事は”天文部の秋を振り返って行こう”という趣旨で書いたものになります。
〇〇「そんなこと、記事のタイトル見ればわかりますよ?」
会計「たしかに…」
そもそも、皆さんにとっての”秋”はどのようなものでしょうか。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、睡眠の秋、芸術の秋………、色々ありますね。そんなことより、日々身を粉にして働いてる私たちが社会を回してるんだよって?、それもそう。
何にせよ、この記事の読者のみなさん(一体どんな層なんだろう)が各個人のオリジナリティあふれる秋を描き出している間に、天文部も天文部なりの秋を描き出していました。沈みゆく夏の星座を偲びながら、穏やかな秋の星座の物語に想いを馳せ、駆け上がってくる冬の煌めきに心を躍らせる。そんな秋の楽しみ方もまた趣がありますね。
ということで、そんな星空をその手に掴みに行った秋合宿についてです。秋合宿は星の観測条件の良い新月期を狙って9/10~13の3泊4日で行いました。場所は白馬、広大なゲレンデに迎えられてたどり着いたのはリゾートインヤマイチさん(http://resort-inn-yamaichi.com/)でした。初日の夜、宿の方の温もりを感じる素晴らしい夕飯に舌鼓を打った後、外に出て空を見上げると……?そこには一面の雲、雲、雲。それもそのはず、前世で徳を積み忘れたのか、天気予報では連日曇り模様(結果から言うと、3日間ほとんど星を観測できませんでした)。
「この合宿はダメかなぁ」と観測地でぼーっと雲を眺めていたら楽し気な部員の声が。絶望的な観測条件の下でも、雲の切れ間から一瞬顔を覗かせる星々を見て笑い、バルブ撮影で懐中電灯の光跡を撮影して親睦を深める部員たちを見て、これには合宿幹事の雑用総務もニッコリ(?)。
観測に関しては悔しい結果とはなりましたが、秋の白馬を彩る黄金色の稲穂に囲まれ部員の心もリフレッシュされたことだと思います。今後に控える駒場祭のプラネタリウム制作作業にも良い影響があることでしょう。
(白馬にて部員が撮影)
え?今後に控える制作作業?直径12mアマチュア最大級のプラネタリウムが2か月で完成するんですかって?まあ完成しませんね。
というわけでこの秋も、夏に引き続きプラネタリウムの根幹をなす部分であるドームの制作をこっそり(大々的に)進めていました。9月にも残る記録的猛暑のなか作業に参加してくれた皆さんに感謝しながら簡単に秋の作業を振り返って行こうと思います。
先月の某鹿さんの記事にありましたが、9月も8月に引き続きミニドームとドームドアを制作していました。そして部員の皆さんの協力でミニドームが完成し、ドームドアも機構を改良してほぼ完成といった状態までたどり着きました。
ミニドーム作業ではドームが完成するにつれて、30の部員間の仲も深まり29の老害一同うれしい限りでした、うんうん。そのおかげか少しばかり作業部屋の彩度が上がったような気がしなくもなかったり。1年ぶりに見るドーム完成の瞬間はサイズが違えど達成感があるものですね。PCで別の作業しながら見てただけだけど。
ドームドアに関しては、扉が動かしづらかったスタッフ用のドアの機構を改善して、手軽に開け閉めできるようになりました。「これで当日の部員の負担が心なしか減ってみんなハッピーになれる」って心の中の料理長が言ってました。知らんけど。
何にせよこれでドーム関連の作業がひと段落して、各投影機はいよいよ実際に星空を紡ぎだす投影機の作成を本格化させていきます。天文部のプラネタリウムは毎年作り変えるので1つとして同じプラネタリウムはありません。去年の2829プラネタリウムは2829だけの色を描き出したし、2829はその自分たちだけの色を胸に秘めながら今を過ごしています。2728も2627も……みんなそうでした(筆者の想像に基づく記述があります)。
今年の2930も自分たちだけの、オリジナリティあふれる、人々の心に響く星空を駒場祭当日にお届けできるよう、全力を尽くしていきます。このブログを読んでいる皆様が、今年しか見られないただ一つの星空を見に駒場祭に来てくださることを楽しみにしながら、秋季回顧とさせていただきます。